『THE LAST OF SAMURAI』を観てきました。
Vシネの撮影が結構早く終わり、時間が空いたので、気になっていた映画を観た。
今年の春、何人もの知り合いがニュージーランドに撮影に行くと聞かされ、そのとき自分がその映画撮影に行かないことに皆驚いていて、自分はその情報を知らなかったことに愕然としていた。
撮影から帰ってきた知り合いは皆口をそろえてひどい物だと聞かされていたので、全く期待していなかった。
序盤は「あぁ所詮青い目で日本を描くとkんなものサ」と予想通りの始まりだったが、物語が進むにつれ飛んでもない作品だと気づき最後は感涙、思わずスタンディングオベーションをしたくなる衝動に駆られた。が、小心者の日本人…こらえてしまった。
何がそんなに良かったかというと、触れ込みはトムクルーズ主演とあるが、中身は「KEN WATANABE」主演である。しかもその謙さんの演技が凄い!!!
ハリウッド映画でありながら、見事に存在を出し、トムクルーズがただの客寄せパンダににしか見えない。
さらに真田広之さん小雪さんも負けてはいない。
さらに日本人の心情「侍」をここまで捕らえた、映画がハリウッドで作られたことに、感動というか悔しさをこらえきれなかった。
外国からの視点ならではの、滑稽なまでのいい加減な日本描写はあるもののアジアのどこかの国ではでは無く『NIPPON』を観ている人に伝える為には、仕方のない手法なのかもしれないとそこはさして気にならなかった。
とにかく、直球勝負の良質な映画を観たという後味で、人として役者として力を与えられた。
是非沢山の人に観てもらいたい一本である。